自己憐憫から脱却するには

自己憐憫は自分では気づきにくいもの

学生生活や会社での生活を送っていると、その中には一人くらい物事を大げさに考える傾向のある人が見られるものです。
そうした人は「私ってこんなにかわいそう」「こんなつらいこと経験した人なんていない」といったことをわざわざ語ってくるので、何度も話をしているとうんざりしてしまいます。

よくあるのが普段は人の陰口を言ったり特定の人に意地悪をしているような人に対し、「それはよくない」「言い過ぎだ」といった注意をしただけで「私のことをいじめる人がいる」「とても傷ついた」といった自分の方が被害者であるかのように転換するような場合です。

こうしたタイプの人というのはどんなことがあっても常に自分のことを不幸な被害者と思い込む傾向があります。
人の心理というのは不思議なもので本来的には人は自分の幸福を追求するために生きているはずが、ちょっとしたはずみで自ら不幸になろうとします。

自己憐憫傾向のある人というのは、言ってみれば自分が不幸であると思いこむことで自分の気持を守り幸せと感じているということになります。
「幸せになりたい」と口先で言いながら自分からわざわざ不幸な状況に向かっていく人は、そうした行動の矛盾に気がついていないことが大半です。

自らネガティブ情報を開示する劇場型性格

自己憐憫傾向のある人のことを心理学用語で「劇場型性格」と言います。
性格には劇場型性格は自己憐憫だけでなく虚言癖など自分の周りに起こることをいちいちヒロイックに吹聴する人のことを言うのですが、全体としては自分を「かわいそうなヒロイン」という立ち位置にしたがるところでは共通しています。

ネットでも個人のブログやTwitterのつぶやきで自分の病気のことや飲んでいる薬のこと、家庭内での不幸や暴力のことを聞かれもしないうちにペラペラと話す人が見られますが、そうした行動をとる人は日常生活でも同じことをしています。

自己憐憫が強い人はナルシストでもあり、皆からの注目を受けたいがためにそうした行動をしています。
日々の生活の中でちょっとしたドラマを感じるということは決して悪いことではないのですが、虚実織り交ぜて自分に都合の良いように解釈をするようになっては周囲の人からの顰蹙を買うことになります。

つらさや悲しさを感じたときにはまず自分の感情にしっかりと向き合い、そこから抜け出すことを考えましょう。
ネガティブな気持ちを持ち続けていることはまた次のネガティブを引き寄せる要因になりますので、自己憐憫を肯定していると結局よくないことばかりに囲まれた生活になってしまいます。

誰かとつらさや悲しさを共有したいと思うときには、自分はわざと同情をひこうとしていないか振り返り発言をしてみてください。