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コミュニケーション能力を高めるには
コミュニケーション能力とは「好かれる力」
ネットスラングからすっかり一般向けの用語として定着をしてしまったのが「コミュ障」という言葉です。
「コミュ障」は本来的にはADHD(注意欠陥・多動性障害)のような脳内の障害により一般的な社会生活を送りにくい人のことを言うものだったのですが、今ではもっとカジュアルに「人と接するのが苦手な人」全般を指すものとなっています。
そうした言葉の一般化の影響で、「コミュ障」という言葉は煩わしい人間関係に関わりたくない人への免罪符のようになってしまった側面もあります。
しかし明らかなADHDの症状がある人でないならば、自分の人間関係構築の難しさを「コミュ障だから」で諦めてしまうのは正しくありません。
というのもそもそも「コミュニケーション能力」というのは「人に好かれる能力」であるため、それを放棄するのは「自分から相手に合わせる必要はない」という自己中心的な考えになってしまうからです。
「人に好かれる能力」というのはなにも恋愛感情として多数の人からモテるようになるということではなく、見知らぬ初対面の人や深い関わりのない一般の人から悪い印象を持たれないようにするというハードルの低いものです。
自称コミュ障のような人間関係が苦手な人の大半は「みんなに好かれないといけない」と考えわざわざ自分へのハードルを高くしてしまっている場合がよくあります。
そうではなく、最低限周囲の人から嫌悪感を抱かれない程度の行動をとることさえできればそれで十分と軽い意味でとらえてみてください。
コミュニケーションの基本のキホン
コミュニケーション能力を高めるために最も大切なのが「会話のキャッチボール」です。
ボディランゲージや細かい気遣いといったところにも人と人とのコミュニケーションが出ますが、それ以上に社会生活における人と人の関わりには言葉を通じた会話が重要です。
会話をするといっても難しい議論をする必要などは全くなく、挨拶や軽い世間話を一言二言かわすだけで十分です。
コミュニケーション能力が高いと言われている人はこの最初の会話のとっかかりがうまく、相手と気持ちよく会話をしたところでキレイに引き際を作ることができます。
コミュニケーション能力を高めるというと、お笑い芸人のように面白いことを言わなくてはいけないように思う人もいますが、それはよほどレベルの高い人だけのことです。
一般的には聞き役に回る方が簡単にコミュニケーションをとることができ、多くの人から好感を得ることができます。
ポイントとしては「挨拶は自分から」でも「会話は相手を優先」という二つの使い分けが挙げられます。
上手な聞き役になるためには相手の話を聞き出すための質問能力が求められますが、最初は自分の話を控えめに相手の話を聞くことだけを心がけていればよいでしょう。